日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2022年7月23日雑談をする際の上手な話し方とは?



★雑談が苦手


先日、ベーシックコースの受講生が、私にこんな悩みを打ち明けてくれました。「私は雑談がどうにも苦手なんです。親しい人と話している時でも、次に何を言おうかと焦ってしまいます」。雑談が苦手な人には「何を話せばいいのかわからない」という悩みがあります。確かに、会話は話をしないと成立しませんので「何か話をしないと・・・」と思うのは極めて自然なことです。しかし、本当に「話をしないといけない」のでしょうか。





★相手に話をしてもらう


実は、ベーシックコースでは、雑談=日常会話のポイントは「相手に話をしてもらうこと」だと伝えています。日常会話の目的は、相手との人間関係をよくすることです。その目的のためには、自分が話すよりも相手に話をしてもらう方がよいのです。人は一般的に、他人の話を聞くより自分の話をする方が好きです。あなたが相手の話をうなづきながら聞けば、「この人は私の話を楽しそうに聞いてくれる。いい人だなぁ」と好感を持ってくれるでしょう。中には「いやいや、私は話しベタなので自分の話をすることは好きではありません」という人もいるかも知れません。しかし、そういう人でも自分の興味のある話題であれば進んで話ができるものです。


では、相手に話をしてもらうために大切なことは何でしょうか。それは、こちらから質問しながら会話を進める、ということです。質問をすることで、相手の話を促すことができます。但し、楽しく会話をするために質問をする。これには、いくつかポイントがあります。



★相手に興味を持つ


1つ目は、相手に興味を持つ、ということです。
質問をしようとしても相手に興味がなければ、何を質問すればいいのかわからないでしょう。そうすると、「最近、どうですか?」など、とってつけたような質問になり、雰囲気がぎこちないものになりかねません。相手に楽しく話してもらうためには、何よりも日頃から相手にできるだけ興味を持って、相手がどういうことに関心を持っているのかを知っておくことが大切です。



★知識や情報を集める


2つ目は、薄く広く知識や情報を集めることです。
例えば、プロ野球観戦が好きな人に「へぇ~、プロ野球のどういうところが面白いのですか?」と質問しても、相手は「ああ、この人はプロ野球に興味がないんだな」と思ってしまい、進んで話す気にならないでしょう。しかし、ニュースなどを少し見ておいて「今シーズンはヤクルトがダントツに強いですよね~。勝因はなんなんでしょうね」と、それなりに話題を提供しながら質問すると、相手も話しやすくなります。新聞やニュースで報道されていることを少し見ておくだけで、会話が弾む質問ができる可能性が広がります。



★話しやすい質問をする


そして3つ目は、相手が話しやすい質問をすることです。
「信州に行かれたんですか!どんな感じでしたか?」「ラーメンがお好きなんですね!なぜラーメンが好きなんですか?」。こうした質問は、少し漠然としていて焦点が定まらず、答えにくいものです。
「信州旅行に行かれたんですね!」
「そうなんです。景色がとてもきれいでした」
「そうなんですか。心に残っているのはどんな景色ですか?」
「北アルプスが何とも雄大で感動しました!」
「そうなんですか!この季節だと緑が鮮やかでさぞかしきれいだったんでしょうね~」
「ええ、その景色を見ながら入った温泉がまた良かったんです」
という風に、相手が話やすい問い掛けをしていくと会話もはずみます。最初は難しいかも知れませんが、意識することで上手くなっていきます。


雑談だけでなく、質問をすることは様々な場面で威力を発揮します。ぜひ質問をすることを意識してみてください。



★話し方を学びませんか?


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